パスコンの配置方法によるEMI対策

 別ページでコンデンサによるEMI対策を紹介しましたが,バイパスコンデンサとしてコンデンサを使用する場合は,レイアウトに注意が必要なため,配置方法についてこちらで紹介します.

 

 電流変化の大きいICのリターンパス最小化手段として,最も手軽に行えるのがバイパスコンデンサ(パスコン)の配置です.パスコンはEMI対策だけでなく,ICの安定動作にも必要です.
セラミックコンデンサの使用例_パスコン
TDK_高速デジタル回路のEMC設計_電源ラインのEMC設計

 

 EMI観点でのパスコンの目的や数・観点は以下のページにまとめられています.
ノイズ対策.com_パスコンとは
ノイズ対策.com_パスコンの数
ノイズ対策.com_低ESLパスコン

 

 パスコンは配置方法が重要です.ICの電流ルートをGNDまで含めて意識し,電流が通るループの面積を最小限に抑えるように配置する必要があります.
ノイズ対策.com_12.電流の流れを考慮して入力側コンデンサを使用する
ノイズ対策.com_13.パスコンはICの近傍に配置する
ノイズ対策.com_14.電源配線はパスコンを経由して接続する
EMC のための設計テクニック (第2版)_5.4.3 プレーンのコンポーネント、導体、及びシャーシへの RF 接続
EMC のための設計テクニック (第2版)_5.5.1 一般的な減結合設計規則
EMC のための設計テクニック (第2版)_5.5.4 給電システム共振への対処

 

 以下のページではパスコンによるEMI対策の実機確認結果が掲載されています.
村田製作所_ノイズ問題を複雑にする要因_電源インピーダンス
宮城県産業技術総合センター_デカップリングコンデンサ

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