セラミックコンデンサ記事一覧

セラミックコンデンサの基本

 コンデンサにはいろいろな種類がありますが,電子回路で最も多く使うのはセラミックコンデンサです.回路図上では以下のような記号で表されます. コンデンサも抵抗と同様,電圧と電流の相互変換素子ですが,抵抗と違うのは,電流の積分値を電圧に変換する点です.こう聞くと難しい雰囲気がありますが,電流が大きく変動...

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セラミックコンデンサの使用例

セラミックコンデンサには,様々な利用方法が有りますが,例えば以下の様な例があります.■バイパスコンデンサ(パスコン) 通常ICの電源端子は電流を突然引き込んだり,引きこまなくなったりという不安定な動作を繰り返します.ICの電源端子-GND端子間にコンデンサを接続することで,電源端子に電流が引き込まれ...

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セラミックコンデンサの精度

 セラミックコンデンサには精度があります.精度は一般的に品名の中に記載されており,Jが±5%,Kが±10%,Mが±20%といった具合です.例えばTDKのC1005X7R1H222Kというコンデンサは,2200pFのK品(±10%)です. ただし,データシートに記載されている値は公称静電容量と呼ばれて...

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セラミックコンデンサの経時変化

 セラミックコンデンサは長時間使用していると少しずつ静電容量が変化します.この変化量は材料によって異なります.静電容量が減ると困る用途で使用する場合は,これも加味した部品選定が必要になります.以下の図は村田製作所_セラミックコンデンサのFAQ_セラミックコンデンサの静電容量は経時変化するのですか?ま...

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セラミックコンデンサの交流電圧特性

 セラミックコンデンサは印加される交流電圧の振幅によって静電容量が変化します.この変化量は材料によって異なります.用途によってはこれも加味した部品選定が必要になります.以下の例は村田製作所のGRM188B31A475KE15の交流電圧特性です.この特性は1kHzの信号で測定されています.測定方法は村...

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セラミックコンデンサの周波数特性

 セラミックコンデンサは印加される交流電圧の周波数によってインピーダンスが変化します.理想的には周波数が高くなるにつれインピーダンスは減少するはずです. 実際にはある周波数でインピーダンスが増加を始めます.以下の例はTDKのC1005X7R1H222Kの周波数特性です. このインピーダンス上昇は,電...

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セラミックコンデンサの定格電圧

 セラミックコンデンサには印加していい最大電圧が有ります.この電圧を超える電圧を連続して印加した場合,破壊する恐れがあります.以下の図はTDKのCシリーズの定格電圧です. ただし,短い時間であれば定格電圧を超える電圧を印加できる場合があります.必要に応じてメーカーに確認が必要です.

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セラミックコンデンサのDCバイアス特性

 セラミックコンデンサに直流電圧をかけると,容量値が低下します.変化量は材料に依存します.必要に応じてこの特性を考慮して設計する必要があります.以下の図はTDKのC1005X7R1H222KTのDCバイアス特性です. 50V耐圧のセラミックコンデンサであるにもかかわらず,50Vを印加すると,2200...

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セラミックコンデンサのリプル電流

 セラミックコンデンサにも僅かながら抵抗成分があるため,大きな交流電流を流すと,自己発熱が起こります.発熱しても部品の限界温度を超えないように設計する必要があります.以下の例はTDKのC1005X7R1H222KTのリップル温度上昇です.周波数によって上昇温度は異なります.ちなみに,電流は実効値です...

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セラミックコンデンサの故障モード

 セラミックコンデンサを間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.セラミックコンデンサには大きく3種類の壊れ方が有ります.■オープン故障 抵抗値が大きいまま静電容量が極端に低下する(0.1uF→1pF等)故障です.物理的なストレスによりコンデンサの電極が剥離した場合などにこのような故障...

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セラミックコンデンサの音鳴き

 セラミックコンデンサに交流電流を流すと,圧電効果により伸縮します.その周期が人間の可聴周波数に入ると,音として聞こえます.この現象をセラミックコンデンサの音鳴きといいます. 基本的に信頼性に影響は無いですが,音自体が問題となる用途では対策が必要です.音鳴きは基板との振動共振で発生するため,基板パタ...

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