セラミックコンデンサの周波数特性

 セラミックコンデンサは印加される交流電圧の周波数によってインピーダンスが変化します.理想的には周波数が高くなるにつれインピーダンスは減少するはずです.

 

セラミックコンデンサの理想インピーダンス

 

 実際にはある周波数でインピーダンスが増加を始めます.以下の例はTDKのC1005X7R1H222Kの周波数特性です.

 

C1005X7R1H222Kのインピーダンス

 

 このインピーダンス上昇は,電極が持つインダクタンスが影響しており,コンデンサの形状/サイズによって異なります.同じ形状であれば,変曲点以降のインピーダンスはほぼ一致します.

 

 余談ですが,定数の違うセラミックコンデンサを並列に入れることで広い周波数帯域で低インピーダンスを実現しようとした場合,このインダクタンス分によって共振してしまい,インピーダンスが高い周波数ができてしまうことが有ります.そのような用途では,ESRコントロール品を使用すると,ESRがダンピング抵抗の役割を果たし,共振を回避できる場合があります.

 

■参考リンク
TDK_ESRコントロール積層セラミックコンデンサ
村田製作所_ESR制御型低ESLコンデンサの商品化

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