LEDの注意事項

 LEDには様々な注意事項が有りますが,以下に代表的な注意事項を記載します.

 

■逆電圧
 LEDはダイオード同様逆電圧に注意が必要ですが,LEDはダイオードに比べて逆電圧が低い傾向があるため注意が必要です.以下の例はROHMのSML-D12V1WというチップLEDのデータシートの抜粋です.逆電圧は12V程度しかありません.

 

SML-D12V1Wの逆電圧

Aitem-Lab_LEDの基本特性_LEDの逆耐電圧は低い!

 

 さらに,点灯させない状態で常に逆電圧が印加されているような使い方をすると,マイグレーションが進み断線やショート故障に至る可能性があります.
ROHM_SML-D12データシート_2-1.駆動方式と非点灯時の注意点

 

 

■発熱
 LEDはVfとIfにより電力を消費するため自己発熱します.さらに周囲に発熱部品があるとその影響で温度が上昇します.使用する温度は寿命に直結するため十分注意が必要です.
大塚商会_LED電球も発熱・放熱・発熱量
LEDの光度

 

 

■ハンダ付けでLEDが光る
 回路上のLEDをハンダ付けする場合,稀に電源を入れていないのにLEDが光ることがあります.これは安定化電源のGNDがつながっている場合にハンダゴテのGNDと電位差が発生することで電流が流れ発光するケースが多いようです.
 ハンダ付けをするときは電源をOFFするだけでなく,GNDを含め完全に電源から切り離して行いましょう.ただし,基板上の電解コンデンサ等に電荷が残っている場合は電源を切り離していても発光する可能性があるため注意が必要です.
TI_安定化電源やオシロなどの機器のアースの取り方によりハンダ作業時に発生する問題

 

 

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