抵抗の故障モード

 抵抗を間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.抵抗には大きく3種類の壊れ方が有ります.

 

■オープン故障
 抵抗値が極端に大きくなる(1kΩ→1MΩ等)故障です.定格電力を超える電力をかけた場合や,抵抗自体が物理的に割れてしまった場合などにこのような故障モードになります.

 

■ショート故障
 抵抗値が極端に小さくなる(1kΩ→1Ω等)故障です.イオンマイグレーションや過大な電力をかけた場合にこのような故障モードになります.ちなみに,過大な電力をかけた時にどのような壊れ方をするかは部品や環境によって異なります.

 

■抵抗値変動
 抵抗値が変わる(1kΩ→1.2kΩ等)故障です.過大な電圧をかけた場合や静電気によってこのような故障モードになります.

 

故障を避けるには,定格内で使用することはもちろんですが,使用環境にも注意が必要です.例えば以下の様な環境では使用すべきでありません.
・直射日光が抵抗に当たる
・潮風が当たる
・腐食性ガスが多い
・常に湿度が高い

 

■参考リンク
JEITA_固定抵抗器の安全使用に関する最新の注意点
Panasonic_表面実装抵抗器TECHNICAL GUIDE Ver.3
ROHM_抵抗器注意事項

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