トランジスタのhfe
トランジスタはベース-エミッタ間に電流を流すと,コレクタ-エミッタ間に,ある倍率で増幅された電流が流れますが,その倍率はhfeという形でデータシートに記載されています.
トランジスタはエミッタ-ベース間に電流を流すと,その電流を増幅した電流がコレクタ-エミッタ間に流れます.その時の増幅率をhfeといいます.例えば東芝の2SC1815というNPNトランジスタでは以下のように定義されています.
この値はバラツキが大きく,さらに低温で低下するため注意が必要です.ルネサスのFAQでは0.5%〜1.5%/℃と掲載されています.
コレクタ-エミッタ間の電流は,実際にはコレクタ-エミッタ間の抵抗値を変動させることで行うため,流せる電流の限界はコレクタ-エミッタ間を0Ωにした時の電流とほぼ同じです.
関連ページ
- トランジスタの基本
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- トランジスタの使用例
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- トランジスタのVbe
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- トランジスタのSOA
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- トランジスタの発熱
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- トランジスタの故障モード
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト