コネクタの互換性
USBコネクタやLANコネクタなど,汎用規格となっているコネクタは,様々なメーカーで製造されており,規格寸法に準拠したコネクタ同士はどのメーカーの物でも"互換性あり"のコネクタとして販売されています.
しかし,規格に記載されていないコネクタの内部構造や公差はメーカー毎に違うため,繰り返し使用していると接触不良や破壊しやすい組み合わせも出てきます.
従って,"互換性あり"とはしていますが,互換性を保証しているメーカーはありません.
同一メーカーの物同士であれば当然保証されますが,違うメーカーのコネクタを嵌合させる場合は,公差による僅かなズレでも接点圧が変わってしまい,接触抵抗値が変動するため,伝送性能や耐久性に悪影響を及ぼします.違うメーカーのコネクタを嵌合させる場合は,事前に十分な確認や評価が必要です.
劣悪な例では,コネクタ同士の接続部分に金メッキが必要なのにもかかわらず,片方のメーカーがコストを抑えるためにコンタクトに錫メッキを使用した結果,異種金属による腐食(電蝕)が進み接触不良を起こしたり,接点圧が低下した結果フレッティングコロージョンにより酸化膜が形成され断線に至った事例もあります.コネクタやコンタクトの公差・メッキ材の確認,実物での耐久試験は十分に行いましょう.
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