コイル記事一覧

コイルの基本

コイルについては,以下のページに,かなり分かり易くまとまっています.1度は目を通しておきましょう.サガミエレク_コイルを使う人のための話1サガミエレク_コイルを使う人のための話2 コイルはフェライトのコアに線を巻いた素子で,以下の様な回路記号で表します. コイルも抵抗・コンデンサと同様に電圧と電流の...

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コイルの使用例

コイルには,様々な利用方法が有りますが,例えば以下の様な例があります.■LCローパスフィルタ コイルと組み合わせてLCローパスフィルターを作ることができます.RCローパスフィルタに比べ,減衰率が高いため,より高性能なフィルタが作れます.また,電力損失が少ないため大電流を流す場合に向いています. コイ...

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コイルの精度

 コイルには精度があります.精度は一般的に品名の中に記載されており,Kが±10%,Mが±20%といった具合です.例えばTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルは,4.7uHのM品(±20%)です. ただし,データシートに記載されているインダクタンスは,特定の測定条件に基づき測定されています.大...

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コイルの使用温度範囲

 コイルには,使用できる温度範囲が決まっており,決められた温度範囲で使用する必要があります.例えばTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルでは,-40℃〜125℃となっています. この使用温度範囲というのは,メーカー/製品ごとに規定がバラバラで,周囲温度で規定している物もあれば,部品自体の温度...

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コイルの温度特性

 コイルのインダクタンスは温度によって変動します.以下のグラフはTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルの製品ページに掲載されている温度特性の参考データです.

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コイルの直流重畳特性

 コイルに電流を流すと,電流値が大きいほどインダクタンスが低下していきます.例えばTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルの製品ページに掲載されている直流重畳特性の参考データです. 直流重畳特性,と言っていますが,交流でも電流が大きくなるとインダクタンスは減少するため,一定以上の電流が一瞬でも...

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コイルの定格電流

 コイルの定格電流は通常2種類の値が記載されており,1つはインダクタンスが低下する値,もう一つは部品の発熱が大きくなる値です. コイルに電流を流すと,直流重畳特性により電流値が大きいほどインダクタンスが低下していきます.データシートには,ある一定のインダクタンス低下が起こる電流値が記載されます.例え...

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コイルのESR

 コイルは,直列に抵抗成分を持っています. 例えばTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルでは,以下のように定義されています. ただし,ESRは温度によって変動するため,使用する温度範囲でのESRを考慮する必要があります.銅線は高温になるほど抵抗値が上がるため,使用している巻線の物性に依存した...

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コイルの周波数特性

 コイルのインダクタンスは,周波数によって変化します.ある周波数を堺に一気にインダクタンスが上昇し,その後急降下します.この周波数を自己共振周波数といいます.例えばTDKのSPM6530T-4R7Mというコイルは,製品ページで以下のような参考データが載っています. 実際のコイルは以下の様な等価回路で...

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コイルのQ

 コイルは,直列に抵抗成分を持っており,理想コイルとどれだけ近い特性を持っているかを示す指標をQと言います. 例えば,TDKのSPM6530T-4R7Mというコイルは,製品ページで以下のような参考データが載っています. LCフィルタや発振回路を組む場合など,共振を考慮して回路を作る場合にQ値に注意す...

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コイルの結合係数

 複数のコイルを近づけて配置すると,お互いに影響を受け,狙った特性が出ないことが有ります.コイルから出る磁束が隣のコイルから出る磁束と干渉し,お互いに影響してしまいます.結合係数という言葉はトランスを設計する際によく耳にしますが,コイルを近づけて配置すると意図せずトランスのような特性を持ってしまうた...

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コイルの逆起電力

 コイルは電圧の積分値を電流に変換し出力しますが,コイルの出力先の電流がスイッチ等で突然遮断される場合(出力の抵抗値が突然高くなる場合),コイルは電流を流し続けるため,一瞬だけ非常に高い電圧がかかります.これをコイルの逆起電力と言います.ノイズ対策等で,スイッチング動作する回路にコイルを入れてしまう...

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コイルの音鳴き

 コイルに可聴周波数の電流を流すと,磁歪により音鳴きをする場合があります.基板との共振の影響もあるため,レイアウトやインダクタ形状を変えることで共振点をずらして音鳴きを軽減できる場合もあります.充填剤や接着剤で振動を抑えこむ事で対策できる場合もありますが,コイルによっては使用できない場合もあるためメ...

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コイルの故障モード

 コイルを間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.コイルには大きく2種類の壊れ方が有ります.■オープン故障 抵抗値が極端に大きくなる(1kΩ→1MΩ等)故障です.過電流による発熱で部品の巻線が切れた場合や,物理的に端子が剥がれた場合などにこのような故障モードになります.■インダクタン...

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