アルミ電解コンデンサ記事一覧

アルミ電解コンデンサの基本

 アルミ電解コンデンサも基本的にはコンデンサですが,比較的定数(容量)が大きい物をつける必要がある場合に使用します.■参考リンクJEITA_電子機器用固定アルミニウム電解コンデンサの使用上の注意事項ガイドライン

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アルミ電解コンデンサの使用例

アルミ電解コンデンサには,様々な利用方法が有りますが,例えば以下の様な例があります.■デカップリングコンデンサ 電源の変動が大きい場合,後段の回路への影響を最小限にするため,容量が大きいアルミ電解コンデンサを電源ラインに配置することで電圧の変動を抑制します.このような使い方をするコンデンサをデカップ...

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アルミ電解コンデンサの極性

 アルミ電解コンデンサには極性があります.つまり,+側を電圧が高い方に接続し,-側を低い方に接続します.これを逆にすると,中の電解液が蒸発し,その圧力で筒の上が裂けて高温になった中の電解液が吹き出す恐れがあります.■参考リンクルビコン_アルミニウム電解コンデンサに逆極性の電圧が印加されたとき、どのよ...

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アルミ電解コンデンサの精度

 アルミ電解コンデンサには精度があります.精度は一般的に品名の中に記載されており,Kが±10%,Mが±20%といった具合です.例えばニチコンのUZR1C100MCL1GBという電解コンデンサは,10uFのM品(±20%)です. ただし,データシートに記載されている静電容量は,特定の測定条件に基づき測...

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アルミ電解コンデンサの温度特性

 アルミ電解コンデンサの静電容量は温度によって変動します.以下のグラフはルビコンの技術資料から抜粋したものです.製品によって違うため,個別に問い合わせが必要です.

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アルミ電解コンデンサの経時変化

 アルミ電解コンデンサには寿命があり,温度が10℃上がる毎に寿命が半分になります.例えばニチコンのUZR1C100MCL1GBという電解コンデンサは,85℃環境で1000時間使用した場合の容量低下が30%以内であることが保証されています.時間が立つにつれ,次第に中の電解液が抜けていき,静電容量は低下...

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アルミ電解コンデンサのリフロー半田付けによる静電容量低下

 アルミ電解コンデンサは,高温時に電解液が揮発して抜けるため,リフロー半田付けによって静電容量が低下します.例えばニチコンのニチコンのUZR1C100MCL1GBという電解コンデンサでは,リフロー炉に1回通した後の容量低下率が10%以内であることを保証しています.

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アルミ電解コンデンサの充放電特性

 アルミ電解コンデンサに極端な充放電を繰り返すと,徐々に静電容量が低下していきます.その原理は以下の資料で解説されています.ルビコン技術資料_アルミニウム電解コンデンサの充放電仕様について この特性はデータシートに載っていないことが多いので,用途に応じてメーカーに問い合わせが必要です.充放電対策アル...

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アルミ電解コンデンサの漏れ電流

 アルミ電解コンデンサは,僅かながら直流にリーク電流が流れます.これは充放電回路で時間制御しているような場合には注意する必要があります. 例えばニチコンのニチコンのUZR1C100MCL1GBという電解コンデンサでは,データシートで以下のように定義されています.(CVとは静電容量と印加電圧の積です)...

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アルミ電解コンデンサの周波数特性

 アルミ電解コンデンサは印加される交流電圧の周波数によってインピーダンスが変化します.理想的には周波数が高くなるにつれインピーダンスは減少するはずです. しかし実際にはある周波数で低下が止まり,その後インピーダンスが増加を始めます.日本ケミコンのテクニカルノートには以下の様な例が記載されています.イ...

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アルミ電解コンデンサのESR

 アルミ電解コンデンサは,直列に抵抗成分を持っています. 例えば日本ケミコンのEMVY6R3ADA220MD55Gという電解コンデンサでは,データシートで以下のように定義されています. アルミ電解コンデンサは他のコンデンサに比べてもESRが大きく,更に温度での変動が大きいため,使用する際は注意が必要...

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アルミ電解コンデンサのリプル電流

 アルミ電解コンデンサには印加できるリプル電流の限界があります.この値は,ESRによって電力が消費され,アルミ電解コンデンサ自体が発熱することにより容量が低下するのを防ぐための指標です.例えば日本ケミコンのEMVY6R3ADA220MD55Gという電解コンデンサでは,データシートで以下のように定義さ...

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アルミ電解コンデンサの定格電圧

アルミ電解コンデンサには,印加していい最大電圧が規定されています.この電圧を超える電圧を連続して印加すると,破壊する恐れがあります.例えば日本ケミコンのEMVY6R3ADA220MD55Gという電解コンデンサでは,6.3Vが限界です. ただし,短い時間であれば定格電圧を超える電圧を印加できる場合があ...

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アルミ電解コンデンサのカテゴリ温度

 アルミ電解コンデンサには,使用できる温度範囲が決まっています.低温では中の電解液が固まっていき,高温では揮発して容量が低下するため,決められた温度範囲で使用する必要があります.例えば日本ケミコンのEMVY6R3ADA220MD55Gという電解コンデンサでは,6.3V耐圧なので-55℃〜105℃とな...

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アルミ電解コンデンサの故障モード

 アルミ電解コンデンサを間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.アルミ電解コンデンサには大きく4種類の壊れ方が有ります.■圧力弁動作 部品面の弁が裂け,中の電解液が吹き出す故障です.逆電圧や過電圧を印加した場合などにこのような故障モードになります.なお,漏れだした電解液は,PCB基板...

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