アルミ電解コンデンサの経時変化
アルミ電解コンデンサには寿命があり,温度が10℃上がる毎に寿命が半分になります.例えばニチコンのUZR1C100MCL1GBという電解コンデンサは,85℃環境で1000時間使用した場合の容量低下が30%以内であることが保証されています.時間が立つにつれ,次第に中の電解液が抜けていき,静電容量は低下します.また,温度が高いほど早く低下していきます.
実使用環境での寿命は以下の式で算出できます.この式はルビコン_技術資料_リプル温度上昇と寿命についてに記載されている式です.
大雑把に見るときは以下のような表が便利です.この表はニチコン_アルミ電解コンデンサテクニカルノートに記載されている表です.
温度に依存して寿命が短くなるため,発熱する部品が近くにあると,それだけ容量値の減少が早くなります.また,後述のリプル電流が大きいほど電解コンデンサ自体が発熱するため,寿命は短くなります.
■参考リンク
ニチコン_アルミ電解コンデンサテクニカルノート
ルビコン_技術資料_アルミ電解コンデンサの寿命について
日本ケミコン_TECHNICAL NOTE-アルミ電解コンデンサの上手な使い方-
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