コイルの故障モード

 コイルを間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.コイルには大きく2種類の壊れ方が有ります.

 

■オープン故障
 抵抗値が極端に大きくなる(1kΩ→1MΩ等)故障です.過電流による発熱で部品の巻線が切れた場合や,物理的に端子が剥がれた場合などにこのような故障モードになります.

 

■インダクタンス低下
 インダクタンスが極端に小さくなる(10uH→1uH等)故障です.フェライトコアが破壊された場合や,巻線の絶縁が破壊され巻線間でショートした場合などにこのような故障モードになります.

 

 なお,コイルは樹脂コーティングやモールドによる封止を推奨しないものも有り,それにより特性が劣化する場合があるため,必要に応じてメーカーに確認が必要です.巻線がむき出しの場合は熱サイクルにより巻線にストレスがかかるため,コーティング非推奨の場合が多いように思います.

 

■参考リンク
サガミエレク_コイルを使う人のための話1_P29_コイルの故障モード

 

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