抵抗の精度
抵抗には精度があります.精度は一般的に品名の中に記載されており,Dは±0.5%,Fは±1%,Gが±2%,Jが±5%,Kが±10%,Mが±20%といった具合です.例えばロームのMCR004YZPJ100という抵抗は,10ΩのJ品(±5%)です.
精度の範囲内の物であれば文句は言えないため,精度を考慮して設計をする必要があります.多くの場合,精度が良い物ほど高くなります.ただし,実際には一番売れているものが安くなるため,精度が悪くても売れていなければ価格が逆転することもよく有ります.
先ほどRohmのMCR004YZPJ100という抵抗を例として挙げましたが,抵抗の定数は独特の記載がされており,この品名では"100"が定数に当たります.100Ωと言いたくなりますが,上2桁が定数で末尾の1桁が10のn乗となっています."100"の読み方は10*10^0で,10Ωとなります.
いくつか例を挙げると,101=10*10^1=100Ω,102=10*10^2=1kΩ,103=10*10^3=10kΩと言った具合です.定数表記の桁数は部品によって異なる場合がありますので,必要に応じてデータシートで確認しましょう.