抵抗の使用電圧

 抵抗には印加していい最大電圧が有ります.この電圧を超える電圧を連続して印加した場合,導通破壊を起こします.RohmのMCR004シリーズという抵抗では,15Vが上限です.

 

MCR004の最高使用電圧

 

 一般的には後述の定格電力の方が厳しいため,あまり気にされません.ただし抵抗値が高い場合,電力があまり消費されず,定格電圧が問題になるケースが有るため,このような規格があることは覚えておく必要があります.

 

■参考リンク
KOA公式ホームページ_抵抗器の電極間にはどのくらいの電圧を印加できるのですか?(定格電圧)

 

 

 もう一つ,最高過負荷電圧という規格も存在します.この電圧は,ごく短い時間,抵抗に高い電圧がかかった場合のスペックで,印加時間・印加電圧はメーカーのホームページやデータシートに定義が記載されている場合が多いです.必要に応じて問い合わせましょう.RohmのMCR004シリーズという抵抗では,2秒間であれば定格の2.5倍(37.5V)と素子最高過負荷電圧(30V)の小さい方(30V)が上限です.

 

MCR004の過負荷電圧

 

 こちらについても,後述のワンパルス電力と併せてどちらも確認する必要があります.

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