セラミックコンデンサの故障モード

 セラミックコンデンサを間違った使い方で使用した場合.故障する可能性があります.セラミックコンデンサには大きく3種類の壊れ方が有ります.

 

■オープン故障
 抵抗値が大きいまま静電容量が極端に低下する(0.1uF→1pF等)故障です.物理的なストレスによりコンデンサの電極が剥離した場合などにこのような故障モードになります.
 基板をカットする場合には,カット面の近くで基板がそるため,実装方向にも注意が必要です.
京セラ_積層セラミックチップコンデンサの使用上の注意事項について_P11_2-1-2.割板基板へのコンデンサ配置

 

■ショート故障
 抵抗値が極端に小さくなる(1MΩ→1Ω等)故障です.コンデンサは直流電流を流さないため,通常抵抗値は非常に大きいですが,部品に物理的なストレスが加わり,クラックが入った場合や,定格電圧を超える電圧を印加した場合などにこのような故障モードになります.

 

■容量値変動
 容量値が変わる(1uF→0.5uF等)故障です.物理的なストレスにより内部のクラック等によってこのような故障モードになります.

 

故障を避けるには,定格内で使用することはもちろんですが,使用環境にも注意が必要です.例えば以下の様な環境では使用すべきでありません.
・結露が発生する
・潮風が当たる
・腐食性ガスが多い
・振動・衝撃が強い
Panasonic_チップ型積層セラミックコンデンサ_取り扱いに関する注意事項_P1_1.5.使用箇所の制限

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