セラミックコンデンサの精度
セラミックコンデンサには精度があります.精度は一般的に品名の中に記載されており,Jが±5%,Kが±10%,Mが±20%といった具合です.例えばTDKのC1005X7R1H222Kというコンデンサは,2200pFのK品(±10%)です.
ただし,データシートに記載されている値は公称静電容量と呼ばれており,公規格 JIS C 5101-1-1998の静電容量(4.7項)に規定されている測定条件に基づき測定されています.大雑把に言うと,コンデンサに特定周波数・特定振幅の交流電圧をかけて流れる電流を見ているので,直流電圧をかけた場合や測定する周波数・振幅によって値が変化します.コンデンサの静電容量が重要となる回路を設計する場合は,これらを加味して設計する必要があります.
■参考リンク
村田製作所_セラミックコンデンサのFAQ_公称静電容量通りの値が得られない理由は?
先ほどTDKのC1005X7R1H222Kというコンデンサを例として挙げましたが,コンデンサの定数は独特の記載がされており,この品名では"222"が定数に当たります.上2桁が定数で末尾の1桁が10のn乗となっています."222"の読み方は22*10^2で,2200pFとなります.
いくつか例を挙げると,101=10*10^1=100pF,102=10*10^2=1000pF,103=10*10^3=0.01uFと言った具合です.定数表記の桁数は部品によって異なる場合がありますので,必要に応じてデータシートで確認しましょう.
関連ページ
- セラミックコンデンサの基本
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの使用例
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの経時変化
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの交流電圧特性
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの周波数特性
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの定格電圧
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサのDCバイアス特性
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサのリプル電流
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの故障モード
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト
- セラミックコンデンサの音鳴き
- 駆け出しの電子回路設計者のためのポータルサイト